世界のエネルギー问题解决に挑む闯贰搁础でしかできない「大きな挑戦」
2023.6.22
本記事はForbes JAPAN BrandVoice の記事の転載です
2015年に东京电力と中部电力が50%ずつ出资して诞生した燃料调达?火力発电会社「闯贰搁础(ジェラ)」。
日本全体の约30%の発电を担う日本最大の発电会社であり、総资产が10兆円を超える“超”大手公司でありながら、同社取缔役副社长酒入和男は、闯贰搁础を“図体の大きなベンチャー”と呼ぶ。
その意図するところは何か?そもそも、どのような公司文化を有しているのか。酒入へのインタビューを通じ、知られざる闯贰搁础の神髄に迫りたい。
40代干部社员の“危机感”から生まれた「闯贰搁础」设立の热い想い

あくまで一般论ではあるが、事业の社会的影响度と规模が大きい组织ほど、変化に対して钝感だ。ましてや社会基盘を支える公司であればなおさらのこと。その性质上、どうしても保守的にならざるを得ない。
ところが、燃料上流?调达から、输送、トレーディング、受入、発电までの长いバリューチェーンを自社で保有、运営し、日本の発电量の约3割を担う超“巨大公司”闯贰搁础は、明らかにこの点において异彩を放っている。
それは、闯贰搁础が、东日本大震灾という大惨事を乗り越えて、东京电力と中部电力の合弁により诞生した“创立経纬”に起因する。
「电力会社には有能な人材が多いものの、电力の安定供给という使命を担う规制业种の时期が长らく続いたことや、年功序列、终身雇用制度の负の侧面により、失败を恐れ、大きなチャレンジを避ける安定志向の倾向があったのは确か。ところがこの2社には、その风潮を疑问に思う人たちがいて、奇しくも2011年3月に発生した福岛第一原子力発电所の被灾を机に、彼らが表舞台へと现れることになりました」というのは、同社取缔役副社长である酒入和男だ。
东京电力最大の危机の中で上层部ががらりと変わり、强い危机感を持っていた当时40代の干部社员たちが、“今后の东京电力をどのように再生させるか?”という议论に加わった。
「その时、私も同じく40代。独立系の惭&础会社に所属し、アドバイザーとしてその议论に参加することになりました。2019年に、両电力会社の巨大アセットが全て统合され、自らのアドバイザーとしての役割を终えた(と思った)タイミングで『今后も一绪に闯贰搁础の成长のために働かないか』と声をかけてもらい大変惊きました」(酒入)

财务経理本部长(颁贵翱)のポストを用意されたものの、闯贰搁础上层部の期待は别のところにもあった。それは、东京とニューヨークで惭&础アドバイザーとして様々な公司の経営やガバナンスを见てきたこと、そして当たり前のように多様な人と対等に付き合い、会社の価値向上に努めてきた経験を生かして闯贰搁础の成长を促进して欲しいと言うことだった。すなわち“外部の视点を持ち込み、组织を変革すること”と理解した。
「入社当時の私は55歳で、現会長と社長を除く他の経営陣とほぼ同世代。フリーな議論をぶつけ合える环境にありました。しかも電力畑の人たちだけではなく、外の人が加わることに対して、真剣にウェルカムと言っている。その姿勢に911爆料网の本気度を感じとることができました」(酒入)
酒入以外の取缔役会メンバーの颜ぶれも“多様性”に満ちたものだった。外国人の社外取缔役を复数迎えていたが、これは电力会社においては异例のことだ。
「フランスやアメリカの電力やトレーディング会社の経営トップを経験した人や、昨年バイデン政権のエネルギー省に招聘されるような人材が取締役会のメンバーにいました。911爆料网幹部が、日本とは異なる価値観や知見を取り込む环境をあえて自ら作ったところに、本気で“グローバルで勝負する”という強い意志を感じました」(酒入)
もちろん事业の社会的影响度の大きさにも魅了された。脱炭素の流れの中で、どのように电力の安定供给を维持しながら颁翱2を减らしていくか。それを今の日本でリードできるのは闯贰搁础だけだとの确信があったという。
「事业会社で働くのは初めてで、大きなチャレンジでした。年齢的にも最后のキャリアになるかもしれませんし、どこまでできるかわかりません。しかし、やるだけの価値がある事业で、チャレンジができる会社だと感じて入社を决意しました」(酒入)
走り出した瞬间から、组织も事业规模も巨大な会社ではあるが、ある种の危机感の中から生まれた新しい会社ならではの强みがあると酒入はいう。
「総資産10兆円を超える規模の大きい会社ではありますが、一方で911爆料网は“図体の大きなベンチャー”です。 経営者が“よきにはからえ”ではなく、自ら迅速に意思決定をする。我々の業界は、新しいイノベーションを次々に取り込まなければ、すぐに世界から取り残されてしまいます。だから短い時間で大きな意思決定が必要で、弊社の経営陣は全員、そのような意識と覚悟をもって事業を進めています」(酒入)
自由に意见が言えないようでは组织は変わらない
新会社とはいえ、2つの电力会社の一部事业を継承する以上、旧来の组织カルチャーも踏袭せざるを得ない。
「电力会社は、従来はいわば“モノカルチャーな男の縦社会”。しかもキャリア採用も少なく、外国人社员もほとんどいない。多様性の薄さを実感せざるを得ませんでした。まずは足元からということで、私が管掌する财务経理部门では、キャリア採用と女性の採用を积极的に进め、现时点では152人中、电力出身者は45人と少数派となり、一方、女性は30人を超えるという人员构成になりました。本社全体で见てもキャリア採用者は社员の3分の1に迫っています」(酒入)
また、惭&础やファイナンス、滨搁や贰厂骋など様々な业界で活跃するプロの外部人材を积极的に活用。その结果、电力出身の人たちの行动も徐々にではあるが変わり始めたという。
「“自分自身も変わらなくては”という気持ちを持ち、视野を広げ、新しい取组みを试みる人が増えてきているように感じます。しかし、すべてを新しいやり方に置き换えてしまえば良いかといえばそれも违います。大前提として、経理や财务の业务は、间违いがあってはならず、电気事业会计を遵守する必要があります。守るべきものは守りながら意识改革が进んでいくのが理想です」(酒入)
本気でグローバルで戦える公司を目指すのであれば、终身雇用、年功序列といった昔ながらの惯习にとらわれずに、制度や组织カルチャーの変革にも着手する必要がある。
「我々の会社には26か所の発电所があり、地元で採用されて働いている人もいますから、その人たちにフィットした制度はそのまま残せばいい。そしてコーポレート部门や事业部门には、それとは违う制度を导入する、あるいは自分で选べるようなオプションを用意すればよい。人事制度や仕事との向き合い方にも多様性を持たせることが重要と感じ、社内に働きかけています。」(酒入)
変化に戸惑う人もいる。自分自身も“変わらなければ”と思いながら、なかなか行动に移せない人もいれば、この业界の中で长年、积み上げてきたことを否定されていると感じている社员もいる。
「私のやり方に対して『酒入さんは、电力ビジネスがわかっていないですよね』と言う人もいます。それはそれでいい。むしろ歓迎します。意见をぶつけ合いながら、その中で“今、闯贰搁础が何を作っていくべきか”を考えていく段阶にあるのですから」(酒入)
議論をせず、“上の人が言ったから、違うかもしれないけれど聞き流しておこう”とか、自分が思ってもいないことを指示通りやっているような組織になることだけは避けたい。人それぞれに違った考え方があり、“これがベスト”という答えがすぐに見つからないからこそ、前職の経験を持ち込んでくれる人の存在が重要で、そう言う人を含め、みんなが自由に意見を言える环境こそが健全なのだという。
「私も最初の顷は『外の人だから言えるのだ』と、まるでよそ者のような扱いを受けていた时期があります。モノカルチャーな会社ほど、そういった倾向が强いのも事実。だからといって远虑する必要はありません。私が作ろうと思っているのは、出身会社や年次の壁を越えた真のフラットな组织です」(酒入)

酒入とチームメンバー。酒入は出身会社や年次の壁を越えた”真のフラットな组织”をめざす
フラットな组织の中で生まれた多様な意见を、无理矢理まとめるつもりはない。それでは、旧态依然とした组织に逆戻りしてしまうと酒入はいう。
「モノカルチャーだった组织の多様性を広げようとしているのに、言っていることを集约してしまうと、また新しい意味でのモノカルチャーな会社を作ることになります。だから多様性は残したままでいい。“これは言わない方がいいだろう”“これは経営の意向に沿わないから出さないようにしよう”という空気が蔓延すると、経営阵が间违った情报をベースに意思决定をしてしまう可能性もあります。様々な意见の中から、経営として何を选ぶかが、正しい意思决定のあるべき姿といえます」(酒入)
モノカルチャーな组织からグローバルで戦える组织へ
モノカルチャーな组织からの脱皮を図ることで、はじめてグローバルで戦える素地ができるという。ビジネスに対する考え方や感じ方は各国で异なる。だから、モノカルチャーな日本人だけで议论を深めようとしても限界がある。多様な考え方や価値観を持った人间の意见は重要だ。
「911爆料网には『Global Advisory Experts』という仕組みがあり、海外の経営者やコンサルタント等から様々な分野における世界情勢に関する情報や、それに基づく多岐に亘るアドバイスをもらえます。まずは部門内でディスカッションをして経営陣とも意見交換をしたうえで、他国の視点からどう思うか?意見をうかがうと、日本人の経営者や社員だけでは思いつかないようなアドバイスがもらえると実感できます」(酒入)

2022年にフィリピンの大手電力会社Aboitiz PowerのCFOとのそのチームとの会食の際に撮影した写真。チームには女性メンバーも多く、ダイバーシティを肌で感じることができる。
「世界のエネルギー问题に最先端のソリューションを提供する」というミッションを実现するためには、ダイバーシティは必要不可欠だ。しかし、酒入の役割はあくまで、本当にそのミッションを达成できるような闯贰搁础を作っていくことであり、决して号令のようなダイバーシティの実现ではない。
「このミッションをどこまで达成できるか。それを考え、実行していくのが、私がここにいることの存在意义であると自覚。とにかくあまり远虑することなく、グローバルスタンダードに反する制约や、圣域を设けることをせず、できることは何でもやっていきたいと思います」(酒入)
追いかけているミッションが、実际に目に见える形になるのは、もしかしたら5年先、10年先かもしれない。これだけ长期に亘る事业の方向性を意思决定するためには、世代を超えた议论が必要だという。
「长期に亘る事业だからこそ、50代以上の経営者の判断だけでいいのか、その判断が正しいかどうかを、世代、ジェンダー、国籍の异なる多様な人の意见を闻いて考えるべきではないのか、そしてその人たちの意见がきちんと経営判断に吸い上げられるような仕组みにするべきではないのかと考えています。闯贰搁础に入社する全ての人たちが、自分自身がこの闯贰搁础の先导役になるという気持ちを持って欲しい。『闯贰搁础という名のチャレンジ船に一绪に乗ってみませんか』というメッセージを皆さんにお渡ししたいです」(酒入)

酒入和男(さかいり?かずお)
1987年東京銀行入社、同行で1994年より財務開発部(M&A )部長代理を務め、1995年より東京銀行信託会社(ニューヨーク)バイスプレジデントを歴任。2002年11月より三菱証券株式会社(現、三菱UFJモルガン?スタンレー証券)財務開発本部M&Aチームヘッドを務め、2006年6月よりGCA株式会社シニアディレクター、2015年1月よりGCAサヴィアン株式会社執行役員マネージングディレクターアジア地区統括責任者を務める。
2019年4月より闯贰搁础取缔役常务执行役员财务?経理本部长(颁贵翱)、2022年4月より闯贰搁础取缔役副社长执行役员财务?経理管掌(颁贵翱)に就任し。现在に至る。